ジュラシックワールドあらすじ
あの大惨事から3年――大人気テーマパーク「ジュラシック・ワールド」は、今や放棄され、恐竜たちがたくましく生き抜く、野生の島へと姿を変えていた。しかしある日、島内で巨大な火山噴火の予兆が観測される。タイムリミットが近づく中、選択を迫られる人間たち。
AmazonVideoより引用
本作の注目ポイント
ストーリーはもちろん、CGと音響が最高。
ジュラシック・シリーズのドキドキ・ハラハラ感は変わらずに健在。
前作「ジュラシックワールド」より少し暗めの雰囲気ではありつつ、「重い」というほどでもないため楽しく観ることができます。
恐竜たちのビジュアルや鳴き声、迫ってくる時の足音などが実物を前にしているような感覚に陥ります。それほど恐竜たちの動きや質感がリアルで生々しいです。これは前作でも言えることではありますが、映像技術にさらに磨きがかかり、「時代の流れ万歳!」といったところ!
旧「ジュラシックパーク」のあの時代から考えると、本当に映像技術も進歩して、よりリアルな質感を作り上げることができるようになったんだなとちょっとしみじみします。
ジュラシックワールド 炎の王国感想
ジュラシックワールド 炎の王国は3D向きではない!
本作の鑑賞環境はMX4Dでした。
座席が映像と連動して動いたり、香りや水しぶきが飛んだりと、様々な仕掛けがありました。
ただ、あまりにも音に迫力があり、圧倒さていたのでたまに「そういえばMX4Dだから座席動いてるんだった……。」と、せっかくのMX4Dの存在をうっかり忘れることもしばしば。
MX4Dのエフェクトいらない……というより、本作はMX4Dとか3Dとかよりは2Dで観た方がより楽しめるのでは??と鑑賞中に感じました。
確かに3Dの方が恐竜たちに立体感があって迫力が出ます。でも、逆にそのせいで重要なシーンが3Dになると「非常にチープな画」になってしまうなと感じました。
ジュラシック・シリーズはカメラワークが巧み
本作に限らず、ジュラシック・シリーズはピントと独特なカメラワークをうまく活用しています。
画を定点で撮影、主要人物にだけピントを合わせ、背景などをぼかすことで、主要人物などの表情や動きがくっきりと浮かび上がるようになっています。
この「背景のぼかし」、ただ「キャラクターの表情を浮かび上がらせる」だけではないんです。このぼかし、「観客に対しての驚きポイントを隠す」という効果も持っているんです。
例えば……
どこかに凶暴な恐竜が潜んでいるのでは、とおびえている人物たち。この時、背景はぼんやりとしています。そして人物たちの不安げな表情がくっきりと浮かび上がります。
そして次の瞬間!パッ!と背景にもピントが合わさると、そこにはなんと大きな口を開けた恐竜が!
これによってそれまでの映像のペースを崩れさせて一気に緊迫感・迫力が爆発、登場人物たちの驚きや恐怖が観客にも伝わる……という構造になっているのです。
ピント1つで立体感・視線誘導・周りの”隠蔽”、そこからの”驚き”の提供
あまりにも視線の誘導、驚きの演出が巧みなので、「映像におけるマジック!」と感じます。
ただ残念なことにこのマジック、3Dになるとすごくチープな印象に変わってしまうんです……。
遠近感のある画に疑似の遠近感(3D技術)が加わることで、一気にチープな印象に早変わり。
「背景のぼかし」がやや過剰になってしまい、「これ……明らかに背後に何かあるよね??」と観客が勘づきやすい画面構成になってしまうんですね。
ジュラシック・シリーズならではの「緊迫感・驚き・特有の視線誘導」を全力で感じたい!という方は、ぜひ2Dの環境で視聴することをお勧めします。
(そもそも、もう映画館で上映してないので基本的に環境は2Dですね…!)
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