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「THE BATMAN」、主演はロバート・パティンソン!あらすじ・ややネタバレあり感想を紹介|3月11日公開

映画館公開作品おすすめ

THE BATMANあらすじ

優しくもミステリアスな青年ブルース。

両親殺害の復讐を誓い、悪と敵対する存在”バットマン”になって2年が過ぎた。

ある日、権力者を標的とした連続殺人事件が発生。犯人を名乗るリドラーは、犯行の際に必ず”なぞなぞ”を残していく。

警察や世界一の名探偵でもあるブルースを挑発する史上最狂の知能犯リドラーが残した最後のメッセージは――

「次の犠牲者はバットマン」。

社会や人間が隠してきた嘘を暴き、世界を恐怖に陥れるリドラーを前に、ブルースの良心は狂気に変貌していく。

リドラーが犯行を繰り返す目的とはいったい――?

The BATMAN公式サイトより引用

クリストファーノーラン「ダークナイトシリーズ」を超えられるか?

バットマンと言えば、あのクリストファーノーラン監督がメガホンを取った「ダークナイトシリーズ」です。バットマン役のクリスチャン・ベールをはじめ、今は亡き伝説的な役者、ヒース・レジャーなど、魅力的な役者人をそろえてきました。

そして何より、その圧倒的な脚本。映画の世界のキャラクターだけではなく、観客にも「お前だったらどうする?」という問いを投げかけてきます。

「バットマンが思いを寄せる女性”レイチェル”と、ゴッサムの次期町長”ハービー”どちらを救う?ちなみに、レイチェルとハービーは恋人同士であるものとする。」

ノーラン版バットマンの凄まじいところは、クリスチャンベールがバットマン……というだけではなく、観客全員がバットマンになっていたこと。自分がバットマンだったら?どちらを助ける?どうすればゴッサムを救える??そんな問いを突き付けられました。

「ダークナイト」という作品が偉大過ぎるため、後に続くバットマン作品はどうしても比較されがちです。ですが、それが「古くから受け継がれてきたキャラクターの映画をつくる」ということ。じっくりと楽しませていただきましょう!

バットマンがロバート・パティンソンに変わった!

ロバート・パティンソンといえば、「トワイライトシリーズで知ったよ」な方も多いでしょう。そして最近ではクリストファー・ノーラン監督の「TENET」!!そんな彼がバットマンになっちゃいました!!すごい!!そしてノーラン監督と言えば、先ほども触れた通り「ダークナイト」シリーズでもメガホンを取っているので、どこか運命を感じちゃいますね。

そしてロバート・パティンソン、TENETの撮影中にバットマンのスクリーンテストもやっていたよ!という情報がリークされていましたね!しかも、バットマンの衣装などについてもノーラン監督とも語り合っていたとか!

ノーラン監督も、まさかちょうどいま一緒に仕事をしている役者がバットマン役に大抜擢されるなんて思ってもみなかったでしょうし、本当に嬉しかったんじゃないかな、と思うとほっこりしますね!

キャットウーマン役はゾーイ・クラヴィッツ、ゴードン役はジェフリー・ライト。アルフレッドは…ゴラム!?

今までアン・ハサウェイやハル・ベリーなどが演じてきたキャットウーマンをゾーイ・クラヴィッツが引き継ぐことに。
実はゾーイ・クラヴィッツ、ダークナイトのオーディションにも参加していたとか。しかしなんと、その当時はオーディション自体を拒否されていたそうで……。オーディション拒否からの、キャットウーマンへの大抜擢。注目です!

またゴードン役も、ゲイリーオールドマンからジェフリー・ライトになりました。ジェフリー・ライトと言えば、ハンガーゲームシリーズや、007シリーズなどでもおなじみ。どんなキャラクター設定になるか気になりますね!

さらにさらに!バットマンの世話役「アルフレッド」には、「ロードオブザリング」「ホビット」で「ゴラム」を演じたアンディサーキスが大抜擢!!最近制作側をやっていて、役者をしているイメージがなかったのですが割と久しぶりにお姿を拝見し、一人で喜んでおりました……。もうちょっと出演作増やしてくれないものだろうか。

参考①:https://www.cinemacafe.net/article/2022/01/31/77042.html
参考②:https://www.cinemacafe.net/article/2022/03/08/77687.html

ホアキン版「ジョーカー」とは関係なし。単体作品として楽しめる

公式からのアナウンスでは、「ホアキン版ジョーカーの続編だよ!」みたいなイメージでしたが、実際はそんなこと一切ないのでご安心を。ジョーカーを観ていなくても十分楽しめます!

ですが、どちらかというとDC初心者よりも中級~上級者向けのような雰囲気も……。

ブルース・ウェインの生い立ちなど、DC漫画の基礎を知らないときついかも

バットマンの子供時代~バットマンになるまで、といった描き方をしていません。
「ブルース・ウェインが、バットマンとしての活動を始めて2年くらい経った後」のお話になっています。そのため、警察内の協力者である「ゴードン」との関係、ブルースの両親が亡くなった後の世話役の「アルフレッド」との関係性、そしてブルースの両親の死因なども基本的にすっ飛ばされています。なので、それこそ「ダークナイト」シリーズを見たり、実際にコミックでバットマンの基本的な知識を得ておかないとちょっとお話についていけない部分もありそうでした。

DCヴィランは曲者ぞろい。魅力的なヴィランたちを楽しめ!

バットマンの宿敵と言えばやはり「ジョーカー」が最も有名で人気のあるキャラクターだとは思いますが、ジョーカー以外にも魅力的なキャラクターはたくさん。その中でも今回は「リドラー」に焦点が当たっていましたね。

しかも、リドラーだけではなく裏社会のドンである「ペンギン」まで登場!バットマンにリドラーにつながる情報を提供する(させられる??)役でした。裏社会を取り仕切っている人物で、恐ろしい人物なのかな……と思いきや、嘘をついてもすぐにバレちゃったり、バットマンに執拗に追いかけられたり、ちょっぴりコミカル(?)でどこかかわいらしい”おじさん”という描き方でした。

常に犯罪に満ち溢れ、「いつ、誰が裏切るのか」という緊張感でいっぱいの本作。そんな中で、ペンギンの”かわいらしいおじさん”感が、緊張しきった気持ちを少しだけほぐしてくれます。

ヴィランなのにヴィランっぽくない。そんなペンギンの姿もぜひお楽しみあれ。

ブルースは孤児か?ブルースが「リドラー」にならなかった理由

本作最大の問いかけ。「ブルースは孤児なのか?」

孤児院で育ったリドラーと、両親はおらずとも、両親の残した莫大な遺産と、アルフレッドという保護者がいたブルース。もしブルースにアルフレッドがいなかったら?もし遺産が全く入ってこなかったら?ブルースはリドラーのようになっていたのでしょうか?

リドラーもブルースも、ゴッサムの街をよくしたいという思いは同じです。ただその方向性が「人を殺す」なのか、「殺さずに司法に任せる。更生を促す」かの違いがあるだけ。なぜリドラーは「人を殺す」ことを選び、ブルースは「司法に任せる、更生させる」ことを選んだのか。一歩間違えれば、ブルースだってリドラーのようになっていたのではないか。

リドラーとブルースの違いは何なのか、その点を明らかにしていけば、ゴッサムの治安を大幅に改善する糸口がつかめるのではないでしょうか?そしてその差はもちろん……。

今日もゴッサムの治安は最悪です!!

バットマンは今日もゴッサムの治安を改善すべく、体一つで悪に立ち向かいます。
暴力沙汰だけでもごまんとあって対処が大変なのに、リドラーという手の込んだ犯罪をする悪人までも相手をしなければなりません。警察に協力要請?警察自体も、ゴードンくらいしか頼れる人がいません。みんな賄賂、裏金で潤っているので……。

今作でペンギン、リドラーと、DCでも人気のヴィランが2人も登場したことで、今後の作品ではさらに多くのヴィランが登場することは確実です。それこそジョーカーやトゥーフェイス、ひょっとしたらポイズンアイビーやベインなども出てきてくれるかも……!!

こうしたヴィランが出てきてくれるなら嬉しいけど……でもそれって結局ゴッサムの治安がどんどん悪くなるだけであって……バットマンが求めている「住みやすく、自分のような孤児を生み出さない社会づくり」が普通に失敗してるだけであって……それはそれでバットマンが報われなさすぎてかわいそうになってきました。

それならせめて!!ロビンみたいなバットマンのサイドキック的な!バットマンの後を継ぐものみたいな人が出てくれればもうちょい希望が持てるかも!

平和なゴッサムになることを祈りつつ、今すぐ映画館へ駆け込め!!

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