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【Netflix】シニアイヤーネタバレアリ感想|キャストや脚本家、監督についても紹介!

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ツイッターでもわだい!レベルウィルソン主演の「シニアイヤー」がネトフリで公開!
コメディで面白いという評判だけど、本当に面白いの?と思っていませんか。今回はそんな「シニアイヤー」のかんそうについて、ネタバレも含めながらご紹介します。

シニアイヤーのあらすじ

チアリーディング中の事故でこん睡状態に陥った女子高生が、20年後に覚醒。37歳にして再び高校生となった彼女は、今度こそプロムの女王になれるのか?!

Netflix公式サイトより引用

いつも思うんですけど、Netflix公式サイトの説明文って全然つまんなそうに見えませんか?これめちゃくちゃ面白い作品なのに、なんかちょっとつまんなそうに見えませんか?

主人公は、オーストラリア出身の女の子、ステファニー。小学生の頃にアメリカにやってきました。小学生の頃は、オーストラリア訛りの英語をバカにされたり、暗い生活を過ごしていました。そんな日々に嫌気が差したステファニーは一念発起、「絶対高校デビューしてイケイケJKになってやる!」と決心するわけです。
そしてそれは大成功。イケイケ女子と言えば……な部活であるチアリーディング部に所属、見事キャプテンの座に。そして彼氏は学校で一番の人気を誇る男の子。卒業のプロムでは、恋人とそろってプロムクイーン・キングになって、そのうち豪邸に住む……と夢見ていました。

しかし、それを好ましく思わない人もいます。少女漫画でもよくある、ライバルの女の子、ティファニーです。同じくチアリーディング部に所属しているイケイケJK。ティファニーに対するほんの嫌がらせとして、「チアリーディング中の事故」と見せかけて、大けがを負わせるようなことをしました。

結果、大けがどころではすまず、ティファニーは20年もの長い眠りにつくことになったのでした……。

起きたら20年後とか最悪すぎじゃない!?

20年あったら何ができたでしょうか。大学進学、就職、結婚、子育て……。実際、ステファニーの友達のマーサは母校の校長先生に、またセスは国立図書館の司書を経て、今は母校の図書館司書を勤めています。ちなみにセスは離婚歴あり。

普通であれば、「友人たちに比べて私は…」と落ち込む人のほうあ多いでしょう。しかしそれでもステファニーはめげません。37歳のピチピチギャル、青春をやり直しますとばかりに、初めて見るスマホや、様々な価値観に触れて、必死に成長しようとします。そして「過ごせなかった高校最後のひと時を過ごす」ために、高校に再入学もします。

本当にステファニーポジティブの塊です。

シニアイヤーネタバレアリの感想

ここから先は、ネタバレを含む感想となりますので、まだ鑑賞していないという方はUターンをお願いします。
それでは、ネタバレありの感想に移ります。

人気者だから幸せというわけでもない

ステファニーの友達の一人、セスは、ずっとステファニーに思いを寄せていました。しかし、ステファニーは学校一の人気を誇る男の子と付き合っていたため、告白することもかないませんでした。また、もう一人の友人であるマーサに対しては、マーサの父親が持つ別荘を「プロムの二次会で使うから」と無理やり借りたり、自分の小間使いのように接していました。

20年にも及ぶ入院中、お見舞いに訪れていたのはセスとマーサだけでした。当時の恋人も、イケイケギャルの友達は誰もお見舞いに来ませんでした。挙句の果てに、当時の恋人はステファニーのライバルであるティファニーと二股交際。ステファニーが昏睡状態になったので、ティファニーと結婚。

高校デビューを大成功させて人気者になったはいいものの、結局彼氏は浮気クソ野郎だしおまけに20年も寝たきりにされるし、人気者になったから幸せになれる、というのは幻想ですね。

未来へ進むステファニーと、過去にとらわれているティファニー

本作で面白いのは、ステファニーは「失った高校生活」を楽しみつつ、未来へ向かって踏み出そうとする一方で、ティファニーの方は意外と過去にとらわれ続けている、という点です。

ステファニーは、外見こそ37歳の大人の女性ですが、言動や知性が17歳の少女そのもの。(要するにこれ、逆コ●ンだ…体は大人、心は子供!)目覚めた当初は、昔の通り「イケイケじゃない人生なんて嫌だ!また人気者になりたい!」と躍起になっていました。しかし、昏睡している間や、そして起きてからもずっとステファニーのことを支え続けてくれていたマーサやセスのおかげで、「本当に大切なものは何か」に気が付けるようになりました。

一方でティファニーは、ステファニーが昏睡状態になる原因を作った張本人だというのに、全く反省をしていません。それどころ、あステファニーが「失った高校生活」を取り戻すために活動しているのを、全力で叩き潰そうとしてきます。

現代ではプロムキング/クイーン制度は廃止されていましたが、ステファニーの活動のおかげで何とか復活。プロムクイーンになるために奮闘するステファニーを、全力でティファニーが叩き潰しに来ます。

その理由は、夫にあるのではないでしょうか。ティファニーの夫は、ステファニーと二股をかけていました。そして今でも、結婚をして子供もいる身だというのに、20年ぶりに目を覚ましたステファニーと寝ようとしています。結局、表面上でどれだけ幸せそうなふりをしていても、結局は張りぼてで、本物の幸せはそこにはありません。

自分が不幸せであることを、ステファニーへの嫌がらせ、という形で発散していた、という側面もあるのかもしれませんね。高校時代からの自分のイメージを崩さないことに必死で、変わろうともしないティファニー。自分のせいで20年も他人の人生を奪ったことに対して反省の色すらない。正直、ティファニーはやべえ女、絶対近づいちゃいけない人間ですねえ…。

中身はマジでなにもない。暇なときにぜひ

正直、本作には何も教訓はないし、ストーリーも最初の20分くらい観ていれば「まあこんなもんか」と予想ができるくらいありきたりです。中身は割と空っぽです。いい意味で。なので、「ちょっと今暇だし、なんか観たいなあ~」くらいの時に観る、でちょうどいいです。

頭を空っぽにして、なんか変なコメディが観たい。そんなときにぴったりの1本、ぜひご覧になってみてくださいね!

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