新型コロナウイルスの影響により、何度も公開延期をしていた「トップガン マーヴェリック」。何か月も前から前売りを買って、ずっと楽しみにしていたという方も少なくないでしょう。
本来であれば2021年ごろに公開予定となっていた本作。コロナの脅威はまだまだ過ぎ去ったわけではないけれど、日本での試写会にトム・クルーズが来日したりと、本当に嬉しいニュースをたくさん運んできてくれました。
本作で気になることと言えば、前作「トップガン」を見ていなくても楽しめるの?ということではないでしょうか。そうした点も含めつつ、はらぺこ映画部が時にネタバレも挟みつつ、徹底的に評価をしちゃいます。
「トップガン マーヴェリック」あらすじ
アメリカのエリート・パイロットチーム”トップガン”。
かつてない世界の危機を回避する、絶対不可能な【極秘ミッション】に直面していた。
ミッション達成のため、チームに加わったのは、トップガン史上最高のパイロットでありながら、
常識破りな性格で組織から追いやられた”マーヴェリック”(トム・クルーズ)だった。
なぜ彼は、新世代トップガンとともにこのミッションに命を懸けるのか?
タイムリミットは、すぐそこに迫っていた——。
「トップガン マーヴェリック」公式サイトより引用
トップガンが30年ぶりに帰ってきた!
トップガンと言えば、1986年に公開された映画です。「ミッションインポッシブル」と並び、トム・クルーズの代表作の一つ。「ミッションインポッシブル」は、初代公開から今に至るまで現在6本が公開(2023年に新作公開予定)されているのに、トップガンは30年間沈黙を守ってきました。
その理由は、トム・クルーズのこだわりにあります。
作品が大ヒットすると、制作会社が「すぐにこの作品の続編を!」「とにかく作ってしまえば観客がつく!」と大騒ぎします。そして出来上がる作品と言えば、観客の心を無視した、質の低い作品ばかり。そうしたことをトム・クルーズは嫌い、なんとトップガンの版権を買い取り、次回作に向けての構想をずっと温め続けてきたそうです。
そして現在。「トップガン マーヴェリック」が公開されて評判を見たところ……辛口映画評論で有名な「Rotten Tomatoes」では、96%というとんでもない数値を叩き出しています。オーディエンススコアは驚異の99%!この数値は、「MAD MAX怒りのデス・ロード」と同じくらい。本当に評価されているんですよ、トップガンは!!
※参考:Rotten Tomatoes
トップガン マーヴェリックは前作を観ていなくても楽しめる?
マトリックスしかり、過去の名作の続編を観るとなると、気になるのは「前作を観ていなくても楽しめるか?」という点です。結論から言うと、「観ていなくても楽しめます」!もちろん、観ていた方が楽しめるのは確かですが、観ていなくても、作品の随所に「前作でこんな感じの話があったのかな?」とわかるようなシーンも多く入っているので、初めての方でもしっかりとストーリーを理解することができます!
トップガン マーヴェリックにはほとんどVFXがない!?
戦闘機での飛行シーンが大半だし、こうした作品って大半がVFXだよね!と思う方も多いでしょう。実は、トップガンはトム・クルーズの意向もあり、ほとんどが本物です。
トム・クルーズも、そのほかのキャストも全員アメリカ軍が所有するF-18戦闘機に乗って、9Gやそれに近いGに耐えていたそうなんです!
普段、人類は1Gの世界で生活をしていますが、戦闘機になると7G8Gというのは当たり前。「象が胸の上に座っている」「脳から血液が出ていき、失神する」世界を、キャストたちが体験することになります。そのため、キャストは全員Gに耐える訓練を何か月にもわたりさせられるという、過酷な撮影環境にあったようです。実際、撮影中も何人もの役者が戦闘機の中で吐いてしまったそう。
「VFXでは、Gによる顔面の変化をつくれないから」というのが、「本物」にこだわる理由なのだそうですが……。さすが、自らも戦闘機に乗るどころか曲芸飛行までする人が言うことは違うぜ……という感じですね……。
アメリカ軍も全面協力のもと行われる撮影
「本物の戦闘機に乗っている」ということで、もちろんこれはパラマウントなど、フィルムメーカーが所有しているものではありません。本物のアメリカ軍の「トップガン」たちが全面協力して、戦闘機の貸し出しや飛行訓練などを行っています。
ちなみに、戦闘機の貸し出しは1時間で130万ドル……家が1軒どころか、数軒買えちゃう金額ですね……。それを一体何時間借りたのか……とんでもない金額です……。
トップガン マーヴェリックネタバレあり感想
これより先は、トップガンのネタバレを含む感想となりますので、まだ観ていないよという方は今すぐブラウザバック!そして可能なら、「ネタバレ見てから映画を観たい派」の方も、ここから先は読まないでいただきたい……!初めての「トップガン マーヴェリック」がネタバレになるのは本当にもったいないです!ぜひ劇場で、キャストたちの魂のこもった演技をご覧いただき、「初めての感動」を胸に刻んでいただきたいです……!
では、ネタバレあり感想に移ります。
トップガンの指導教官としてマーヴェリックが帰ってきた!
「世界の平和が危ないから極秘作戦で敵をボコボコにします。今のトップガンで、実戦経験がある人がいないので、講師としてマーヴェリック、あなたにお願いしますね~」
ということで、マーヴェリックがトップガンに帰ってきました。ライバルだったアイスマンは今や軍のお偉いさん(しかし病気で声をほぼ失う……)、かつての恋人のペニー(1作目では名前しか出ていないので、誰?という感じですが)は酒場を切り盛りしている。そして永遠の友、グースの息子のルースターはよくこの酒場に出入りしている。
そんな感じの導入がありまして。あとはもうあれです……
戦闘機がビューン!!!
うおー!!!!作戦を成功させるぞー!!!
みんな訓練頑張れ……ってあああーーー!!Gがやばすぎて死にかけている!
そしてマーヴェリック教官、強すぎ!!候補生みんな死んでるwww
いやいやこれ作戦成功するはずないっしょ…!!
え???まじ??これは……やば…泣く…。
という感じです。(伝われ)
ストーリーももちろん素晴らしいのですが、やはり「ほぼ実写」にこだわった映像がとにかく素晴らしいです。ストーリー自体は本当に単純で、「成功できないと思われていた作戦を、トム・クルーズ(じゃなくてマーベリックだった間違えた)が成功に導くお話です。
ザ・王道の軍事モノ映画です。
「グース」は今も形を変えて生きている
なんといっても本作の見どころは「グースは形を変えて今も生きている」ことを実感できること。グースの息子「ルースター」が、ペニーの酒場で歌ったのは、父親と歌っていた曲。そして軍に入り、父と同じトップガンに抜擢される。そして何より、グースによく似た顔、表情。作品の随所に「グースは今も生きている」と感じられるような演出になっていたのが本当によかった。
そして一番胸アツなのはやっぱりラスト!!!敵陣にマーベリックが取り残されるのですが、とにかく作戦参加者たちを死なせたくないからと、救援はすべて断ったんですよ。で!敵機に見つかっちゃって!マーベリックが殺されそうになった時!助けが入るんですけど!!!それがルースターなんですもうね、もうね、マーベリックがグースを救えなくて一生の後悔をしているけど、ルースター、グースの息子ですよ、ルースターがマーベリックを救う!マーベリックと同じ思いをしなかったマーベリックがこうありたいと思った姿にルースターがなってるんですよ!
お前は父ちゃんのことを救えなかった、だからせめて俺がお前を救うんだ!!!!ってもう!!!!自分だって敵に見つかって殺されてたかもしれないルースターお前!!!!!って本当にね、なるんですよ!!!!(オタク特有の早口で)
こんなクソ胸アツ映画が今なら1,900円で高画質大音量で観れるんですよ安くないですか!?!?!?!?!?!?!?本当に早く観てほしいです、デートでもおひとりさまでもご友人とでもいいのでマジで今すぐ早く!!!できればIMAXとかの方がいいと思いますが、お高いので普通のスクリーンでもいいと思うのですが……
絶対におかわり行きたくなると思うので、覚悟しておいた方がいいです。
本当にトップガン、最高の作品です。今すぐ映画館へGO!!!!!!!!!!
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